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コーチバッグ サイドポケット リメイクです。

バッグの前のポケット部分が変な癖がついてしまうのでどうにかならないか?と言う依頼です。
ポケットを真ん中のマグネット1つで止めているのでそこに負荷がかかって上の革部分が引っ張られ沈んでしまうようです。
負荷が持ち手付け根の2点に集中しますがその重みをサイドポケット中央のマグネット一つで支える構造になっているのが問題ですね。

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上の画像を見ていただければわかるかと思いますが、反対側のポケットはマグネットでは無く、一面ファスナー開きになっています。
ファスナーの場合負荷が均等にかかりますから中央だけ落ち込み癖がつくということは無い様です。

 

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裏地を外して中を見てみますとわかりますが芯地は柔らかい不織布の芯です。
また、そこの負荷を軽減するため持ち手裏にのび留めのテープがついています。このせいで物を入れるとこのテープに負荷が伝わり持ち手始点に強い負荷がかかります。
本来、このての構造の場合、裏地にもう少し固めの芯材を使うか金属の芯棒などを入れて左右の感覚がずれない様にするべきです。
構造的欠陥とも言えるのでは無いでしょうか?

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対応策として、反対側もファスナーを取付両方同じような仕様にいたします。
また裏の芯材を少しハードな物に交換してみました。
サイドポケットの裏地を外しファスナーを取り付け再度縫製して付けまして、裏には帽子のつばの芯や鞄の底芯などでも使われる、ポリエチレンの発泡シートを付けて強度補強しています。

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これでマグネットに負荷が集中しなくなったので中央部分だけ引っ張られる事も無いかと思います。
また裏地も少しハードな物にしましたので持ち手の間隔も固定されて変形する事は少なくなったかと思います。

有名メーカーのバッグであっても構造上の理由や使い方の用途によっては予期せぬ変形をもたらすことがあります。
デザインや機能性を重視するあまり構造欠陥を生むケースもあります。

もしあなたのバッグが予期せぬ変形をおこしたり、使いにくい点などがありましたら、一度ご相談ください。
部分的なリメイクをすることで今より使いやすくなるかも知れませんよ!