長年着用している革のコート
特に襟と袖はダメージを受けやすい箇所ですね。
常に折り込まれた襟は摩擦の影響も受けやすいですし、汗や皮脂、整髪料や外的汚れなども蓄積しやすい場所です。
また、袖口などはさらに擦れや使用による汚れも多くさらに革に影響が出やすい場所です。
今回のお品物もダメージが多く、銀面(革の表皮)がはがれてしまっています。
袖は磨耗が激しく切れてしまっていました。
お客様と打ち合わせさせていただき、袖は長さに少し余裕があるとの事でしたので少し袖詰めさせていただいて修理いたしました。
袖を開いて見ると折り込んだ箇所でキレイに切れてしまっています。
切れた部分でカットいたしまして、
4センチ詰めました。
裏地も採寸しましてアイロンで整形、最初の縫い穴が隠れる程度で加工します。
襟は詰めることは出来ませんので銀面(革の表皮)を人工的に修復して、その上に皮革用塗装を施し直していきます。
革の表面にはシボ(シワ)や適度なツヤ感がありますので、そのイメージをなるべくこわさないよう気をつけながら修復いたしました。
多少の違和感や風合い変化はおこりましたが、キレイに修復できました。
革コートの襟剥がれ修復+袖修理は、バッグ・レザー(皮革)の修復工房 革作Reにお任せ下さい。
袖修理 10000円+税~
襟修復 10000円+税~